当サイトは、仮想通貨に特化したメディアですが、今回は少し仮想通貨と離れたお話です。
「株式投資型クラウドファンディング」こちらについて解説していきます。
初めて聞く方も多いかと思いますが、なかなか面白いと思うので、興味ある方はぜひ読んでみて下さい。
まずはじめに
クラウドファンディングは知ってる人も多いと思います。
では、今回記事で解説する「株式投資型クラウドファンディング」は?
こちらはあまり浸透していないので知ってる人も少ないかもしれませんね。
株式投資型クラウドファンディングの具体的な話に入る前に、まずはクラウドファンディングについて考えていきましょう。
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングは「インターネットを通じて、不特定多数の人から小額ずつ、資金調達を行うこと」をいいます。
つまり、資金を調達するための1つの手段ですね。
ひとことでクラウドファンディングと言っても、いくつか種類があるんですよね。
その種類が...
- 寄付型
- 購入型
- 投資型
この3つの種類があります。
今回解説する「株式投資型クラウドファンディング」は、名称にもあるように投資型にあたります。
本題の投資型に入る前に、寄付型や購入型も少し説明していきますね。
寄付型クラウドファンディング
「寄付型」とあるように、寄付として資金提供、調達をします。
当然、寄付という形なので資金提供者にリターンはありません。
寄付型クラウドファンディング = 募金というように考えることもできます。
それでは、寄付型クラウドファンディングはどんなときに使われるのか?
- 絶滅危惧種の動物を救いたい。
- 虐待から子供を守るためのプロジェクトを始めたい。
- 被災地支援活動を行う資金を調達したい。
寄付型の場合は、こういう内容のものが多いですね。
他にも、モノ作りのために使う人もいますし、何か購入するために使う人もいます。
購入型クラウドファンディング
「購入型」とあるように、モノやサービス、権利を購入して資金を提供、調達します。
提供する金額に応じて、様々な商品が用意されている事が多いです。
例えば話ですが...
- 会員制のBarをはじめるために資金調達した場合、「Barの会員」という権利をもらえますね。
- カフェをはじめるために資金調達した場合、「無料券やサービス券」という商品がもらえます。
- 商品開発のために資金調達した場合、「商品の完成品」という商品がもらえます。
他にもホームページに名前が掲載、商品名や店名などの命名権...などもあるかもしれません。
つまり、購入型は「モノやサービス、権利を先払いで購入する」ということですね。
最初に資金提供を行い、目的が達成したら、モノやサービス、権利を受け取る形です。
投資型クラウドファンディング
「投資型」とあるように、投資をして資金を提供、調達します。
投資として資金を提供するので金銭的リターンを得ることができます。
投資型クラウドファンディングには、融資型やファンド型、株式型があります。
この3つの内容や金銭的リターンを簡単に説明すると...
- 融資型の場合は、資金が必要な企業にお金を貸し付けます。
そのリターンが「利息(金利)」
利息(金利)は、主に融資額に対して、ある一定の利率で支払われるものです。 - ファンド型の場合は、主に事業(商品開発や新規開拓等)に投資します。
そのリターンが「分配金」
分配金は、主に事業の利益の一部を、出資者に分配する形で支払われるものです。 - 株式型の場合は、株式を購入して、企業に投資します。
そのリターンが「株式」
株式は、企業が成長し利益が出た場合、その一部を出資比率に応じて配当という形で株主に支払われます。
本題の「株式投資型クラウドファンディング」は、株式型に該当しますね。
一通り、クラウドファンディングの説明が終わったところで本題に戻ります。
株式投資型クラウドファンディングとは?
「株式投資型」は、先ほど話した金銭的リターンのあるクラウドファンディングの一つです。
株式投資型の場合、金銭的なリターンは「株式」というところまで書きましたね。
簡単に説明すると...
「非上場株式の発行により資金調達を行うこと」
これが株式投資型クラウドファンディングです。
ここでポイントとなるのが「非上場株式」です。
非上場株式は、「上場していない株式」のことをいいます。
これは一般には公開されていない株式のことです。
「未公開株」と呼ばれることもあります。
一方でよく聞く「株式投資」の株式は、「上場している株式」のことで、これは一般に公開されている株式のことをいいいます。
ここで、上場している株式と上場していない株式について簡単にまとめます。
上場している株式の場合
- 一般に公開されている
- 誰でも購入できる
- 証券口座があれば好きな日に売却ができる
好きな日に売却ができるということは??
- すぐに現金化できる
上場していない株式の場合
- 一般に公開されていない
- 誰でも購入できるわけじゃない
- 証券口座があっても好きなときに売却ができない
好きな日に購入・売却ができないということは??
- すぐに現金化ができない
簡単にまとめるとこのようになります。
そして、ここで疑問が出てくる人もいるかもしれません。
融資型は「利子(金利)」があるからリターンがあるのはわかる。
ファンド型も「分配金」があるからリターンがあるのはわかる。
株式ってリターン無くない?好きなときに売却できないし…
このような疑問が生まれた方、いませんか?
確かに仰るとおりです。
株式型の場合「配当をもらえる可能性」はあります。
しかし、あくまでも可能性の話です。
クラウドファンディングで資金を集める企業に、いきなりそれを求めるのはあまり現実的ではありません。
資金がある、利益が出ている企業ならクラウドファンディングをする必要もありませんからね。
では、どのようにしてリターンを得ることができるのか?
株式を売却する。
勘違いしないように書きますが...
非上場株式は、売却できないわけではない。
上場してないので自由に売買はできませんし、流動性もないです。
だから換金しづらいのは確かですが、だからと言って売却が絶対にできないというわけじゃないです。
あとは「上場」や「M&A」などが行われた場合です。
詳しくは、次の項目メリットで書いていきたいと思います。
M&Aとは??
M&Aは、企業の合併や買収の総称です。
分割や資本提携、業務提携などもM&Aの一つとしてとらえることができます。
株式投資型クラウドファンディングのメリット
投資型クラウドファンディングはいくつかに分類されていますが、なぜ株式投資型がいいのか?
メリットも紹介していきたいと思います。
非上場企業の株式を購入できる
非上場企業の株式を購入できるのは「株式投資型クラウドファンディング」の大きな特徴です。
普通の人が、簡単に株式を購入できるのは上場している企業に限られます。
非上場企業の株式は一般には出回っていませんので、簡単にできることではないんですよね。
ですので、非上場企業の株式を購入できるというのは、大きなメリットになります。
非上場企業を応援できる
非上場企業に限らず、企業を応援する方法は沢山あると思います。
例えば??
- 商品を購入したり、サービスを利用することで売上に貢献
応援したい企業なので好きな商品やサービスがありますよね。
それらを利用することで売上に貢献して応援するという方法もあります。
普通に生活しながらできるので、誰にでもできることですよね。
- SNSを活用する方法
SNSの口コミ効果は意外と大きなものになりますよね。
商品についての感想を書くのもいいですし、宣伝することもできます。
あくまでも一例です。他にも企業を応援する方法は沢山あると思います。
ここでの応援は「お金を出す」ことなので、もっと直接的な応援ですね。
売上に貢献する方法もある意味お金なので、少し似た要素もありますが、より直接的に応援することができます。
もちろん投資ですので
「リターンも狙うことができるし、その上で企業を応援できる」
一石二鳥ですよね。
そういう意味では、この応援できるというのも大きなメリットになるのではないでしょうか。
エンジェル税制の優遇を受けられる
「エンジェル税制って何?」という方もいると思いますので、軽く説明します。
エンジェル税制とは?
ベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度です。
この制度は、ベンチャー企業へ投資を促進するために作られたものです。
一定の条件を満たす必要があるため、全てが対象にはなりません。
しかし条件が満たしたものなら税制の優遇が受けられます。
投資家にとって、このような税制の優遇は大きなメリットになるのではないでしょうか。
上場やM&Aで大きなリターンの可能性
株式投資型クラウドファンディングは、大きなリターンを得られる可能性があります。
上場やM&Aなど行われた場合、予想以上のリターンがあるかもしれません。
例えば上場です。
全ての株式ではありませんが
上場後の株式は、価値が急上昇し2倍3倍になることも珍しくありません。
また、上場していない株式は、好きなときに売却できないと書きましたが
上場したら自分のタイミングで売却も可能です。
つまり、現金化が可能となり、大きなリターンを得られる可能性があります。
ほかにもM&Aが行われる可能性もあります。
優れた技術を持つ企業、成長性のある企業は、大企業に買収されることもあります。
買収し、完全子会社化にするには、発行済み株式の100%を取得する必要があります。
買収金額は、そのときの企業の状態、買収する側がどれ位出すのかによりますが
予想以上の価格で株式を売却できる可能性もあります。
ですので、株式投資型クラウドファンディングに参加するときは、ただ募集しているから購入するのではなく、企業のこともよく調べる必要があります。
どのような事業を行っているのか?
また、その事業は今後も成長し続ける分野なのか?
自分なりに調べることは調べて、投資をしていきましょう。
株式投資型クラウドファンディングのデメリット
これまでメリットを紹介してきましたが、デメリットもあります。
では、どのようなデメリットがあるのか?
こちらについて今度は紹介していきます。
上場やM&Aがあるとは限らない
メリットの項目で、上場やM&Aが行われると大きなリターンを生み出す可能性について書きました。
しかし、必ずしも上場やM&Aが行われるとは限りません。
日本には数多くの企業が存在しています。
上場企業となるのは、その中のわずかしかありません。
買収も申し出があったら必ず受けるものでもないですし、企業に魅力など無ければ見向きもされませんよね。
もし、上場やM&Aあればメリットは大きいですが、ない可能性も高いということです。
金額に制限がある
この金額制限は、資金調達をする側(企業)にもありますし、資金提供する側にもあります。
資金調達をする側の制限は?
1つの会社が資金調達をできるのは「1年間に1億円未満」
このような制限があります。
では、資金提供をする側はどんな制限があるのでしょうか。
資金提供をする側の制限は?
1つの会社が発行する株式につき「1年間に50万円以下」
このような制限があります。
優良企業をみつけて将来性を感じ「いくらでも投資したいくらいだ!」と思っても1年間で50万円までしか投資できません。
投資家保護の観点からするとメリットでもありますが、せっかくみつけた優良企業に投資ができないのはデメリットになってしまいますね。
1年間に50万円以下とありますが、これはあくまでも「1つの会社につき」です。A社50万円、B社50万なら購入することは可能です。
好きなときに売却できない
株式投資型クラウドファンディングの株式は「非上場株式(未公開株)」であるため、自由に売買ができません。
何かが起こって現金が必要になっても直ぐに換金ができないわけです。
「この企業はもう駄目かもしれない!」
こんなことを思っても、自由に売買できないのでどうすることもできません。
仮に企業が買い取ってくれるとしても先ほど言ったように
普通の株式投資とは違うので直ぐには売却できません。
この辺りは大きなデメリットになるのではないかと思います。
ですのでこういう投資は必ず余裕資金で行うようにしましょう。
損をする可能性
これは株式投資型クラウドファンディングに限った話ではありません。
投資をする場合、損をする可能性は常に付きまとってきます。
通常の株式取引はもちろん、FX、金や先物取引、最近では仮想通貨もそうです。
投資をする際は、損をする可能性があることを理解した上で行うようにしましょう!
クラウドファンディング業者
今回、株式投資型クラウドファンディングを中心に書いてきましたが
中には融資型やファンド型に興味をお持ちなった方もいるかと思います。
ですので一部ではありますが、取り扱う業者をいくつか紹介します。
まずは株式投資型クラウドファンディングからいきましょう。
株式会社FUNDINNO
▼株式投資型クラウドファンディング
株式会社FUNDINNOが提供する
FUNDINNO(ファンディーノ)はこちら
日本クラウド証券株式会社
▼融資型クラウドファンディング
日本クラウド証券株式会社が提供する
Crowd Bank(クラウドバンク)はこちら
ロードスターインベストメンツ株式会社
▼貸付型クラウドファンディング
ロードスターインベストメンツ株式会社が提供する
OwnersBook(オーナーズブック)はこちら
株式会社ブリッジ・シー・キャピタル
▼不動産投資型クラウドファンディング
株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが提供する
CREAL(クリアル)はこちら
株式会社クラウドポート
▼貸付ファンド
株式会社クラウドポートが提供する
貸付ファンドのFunds(ファンズ)はこちら
最後に
いかがでしたか?
クラウドファンディング全体のこと、本題の「株式投資型クラウドファンディング」のこと、少しは分かっていただけたでしょうか。
今回は仮想通貨から少し離れた話となりましたが、面白いものがあれば、今後も仮想通貨に限らず記事にしてまとめていきたいと思います。
もし、読者の皆様の中で「こんな面白いものがあるんだけど記事にしてみてくれない?」というような要望がありましたら、問い合わせフォームより気軽にお問い合わせください。
ぜひ検討させていただきます。